第3部第2章第15話 prolusio(2)
「人に会いに」「人?」「そう」「わたしも、エルファーラ経由でヴァルスに行ったらいけないの?」
ホテルロンシャン 無言で見返す俺に、アンドラーシは『反論したって負けないもんね』とでも言いたげな、強気な視線を向けて来る。
HERMES スカーフ「別に」「じゃあ決まりよ。わたし、エルファーラ経由でヴァルスに行くの。文句ある?」「……好きにすれば」
マークジェイコブス 時計「偶然ね。カズキもエルファーラへ向かうの? じゃあ方向が一緒だわね。協力し合うのがベストだと思うわ」
フェラガモ バッグ「ああ、そう。それじゃあ、エルファーラ経由が最も安全だろうね……」「そうでしょ?」 げっそりと呟く俺の言葉を聞いて、アンドラーシは誇らしげに胸を張った。 そして、意気揚々と俺を見上げた。「それじゃあ、そろそろ今夜の宿について考えましょうか?」 ◆ ◇ ◆ ファリマ・ドビトークを出た俺たちが最初に目指したのは、一見して頑強な防護壁があるとわかる大きめの街だった。 理由としては二つある。 まず、アウルベアーにやられた傷が回復しきっていないからだ。大きな街なら、神殿の恩恵を期待出来る。 ついで、俺が期待する衣類を手に入れる為にも、品揃えの良い大きな街の方が良い。 ロンバルトの国内では、正直なところ余り顔を曝して人前に出たくない。 と言って、以前ロドリスでそうしたように女装するわけにもいかず、フード付きのマントを購入したいと思っているからだ。 使用していたマントもアウルベアーとの戦闘でずたずたになってしまったことだし、丁度良いと言えば良い。
http://www.goldensunir.com そりゃあ、好きにすれば良いとは言ったが。 まあ、こうなるんだろうと予想はしてたけどな。俺の最終的な目的地がヴァルスである以上、レオノーラに辿り着くまでアンドラーシにストーキングをされそうだ。マークジェイコブス バッグ「もう一度聞くけど、ヴァルスのどこに向かってるの。あんたの進路は、それによって変わると思うよ、正直」
フェラガモ 靴 言いながらも歩く速度を一向に緩めずに進んでいく俺に食らいつきながら、アンドラーシは中空を睨むような目つきをした。
マーク 時計「ええとね、確か、そう……レ、レフ……」「……レオノーラじゃないよな?」「それって王都でしょ? 違うわ。近郊の大都市って聞いたと思うの」
HERMES スカーフ「近郊の大都市,
サルバトーレフェラガモ? レハール?」「そう! それよ、レハールだわ」 レハールか……。エルファーラとの国境間近だ。これは振り払えそうにない。
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